Story
ストーリー
「ママ」。
この本に出てくる台詞(セリフ)は、
たったひとことだけ。
主人公の女の子は産声を上げ、
母の愛情を受けながら成長していきます。
やがて娘は大人になり、家を離れ、
母と暮らした日々を懐かしく思い出します。
そして、あれほど柔らかくて温かかった
母の手にたくさんのシワが刻まれ、
小さくなっていることに気づくのです。
母は病に伏し、ついにお別れのときが訪れます。
大切な人を失った
虚ろな時間が過ぎていくなかで、
彼女は新しい光を見出すのです……。